2018.05.24ファクトリーからのお知らせ
ダンガリー襟のポロシャツへのこだわり。
デザインポイントにもなっているダンガリー襟は、デザイン、パターン、縫製に至るまで、職人の熟練した技術と精神が一番詰まっているパーツです。
「襟」に焦点をしぼって、デザインと縫製のポイントをご紹介いたします。
ダンガリーとは?
ダンガリーはデニムのような雰囲気をもつ生地です。
たて糸に白、よこ糸に先染めの色糸を使った生地で、デニムとは組み合わせが逆。
薄手ながら耐久性があり、風合いも楽しめる生地です。デニムより上品で、きれいめなカジュアルに適した生地です。
(▲写真左・ダンガリー 右・デニム)
ボタンダウンデザイン
ボタンダウンは、貴族のスポーツとして親しまれたポロ競技から生まれました。
風にあおられる襟を止めるため、身頃にボタンを付けたと言われています。
またボタンを止めることで襟先から生まれるロールが着こなしのポイントにもなっています。
今回のダンガリー襟のポロシャツは、少しの隙間から見える襟裏を、より上品に見せるため身生地と同じ生地にしています。
襟に込められた技術
異なる生地を縫い合わせ、たわませること無く、きれいに見せることは簡単なことではありません。
厚みや、伸縮性、感触が違うため、長年の経験により実現できるのです。
折り曲げる分の内外差をパターン・縫製で微調整をし、プレスで裏の生地が見えないように自然に押さえます。
襟先と快適な着心地のために
台襟と襟を縫い合わせる際に、縫い代を中に入れて縫い付けるため、襟周りは最大で6枚生地が重なります。
そのままだと厚みがあるため、ゴロつきを感じる着心地になり、襟先も出ません。そこで、職人の技術が光ります。
縫い代をカットして7mmにします。台襟のカーブをきれいに出すため、芯地のパターンを調整。
この形にすることも、容易ではありません。またカーブに適した糸調子にも、1つ1つ気を使います。
(▲襟先を出すため、襟先分をカットした芯地のパターンを作り、出来るだけ厚みをなくします。)
(▲縫製後、余分な箇所はカットして、ひっくり返すために針先で挟んで、襟先を出します。)
(▲ミリ単位で調整を重ねたGoldenBear専用の型)
(▲ひっくり返した襟を型に合わせて、プレスをかけます。)
この後、身頃に縫い付けて完成です。
スポーティなリブ襟とは印象が異なり、工程の多いシャツ襟。
きれいな襟のラインのために、これだけの技術が詰まっていますが、ご紹介した以外にも多くの工程と手間隙が随所に見られます。
温暖な気候の徳島県 美馬市の工場で丁寧に縫製しています。
(▲工場近郊の吉野川)
襟をアクセントにチノパンツにも、デニムにもコーディネートがまとまるポロシャツに仕上がりました。
6月から順次、販売開始します。
ぜひ、一度お手にとってご覧ください。